増加しつつある現代病・潰瘍性大腸炎~3つの原因と2つのリスク回避法

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20年前にはそれほど患者数の多くなかった、潰瘍性大腸炎ですが、ここ10年ほどで患者数が急激に増加しているのをご存知ですか?
なんと、20年前は1万人ほどだった患者数が、現在では8万人近くまで増加しているのです。
もう他人事は言えなくなってきた潰瘍性大腸炎の症状・原因について解説します。
また、潰瘍性大腸炎にならないよう、日々注意することの出来る予防法を紹介します。

 

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潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜が炎症を起こし、潰瘍が出来たりただれたりすることで、身体に影響の出てくる病気です。
主な症状としては、はげしい下痢、血便、腹痛などがあります。厄介なのは、再発する可能性が大きいことです。
一度良くなったと思っても、数か月後や、何年も経ってから再発することがあります。
多くの場合、薬の服用やステロイド系の薬を腸内に注射する方法で治療を進めますが、重症な場合は入院が必要になります。
また、潰瘍性大腸炎が何年も続くと、大腸がんを発生する危険性が高くなります。
その場合は、大腸全摘手術の必要も出てくる、恐ろしい病気です。

 

若年層に増加する潰瘍性大腸炎

タレントの若槻千夏さんが潰瘍性大腸炎のため、現在タレント活動を休養しています。
また、最近では、モデルでタレントの高橋メアリージェーンも、この病気であることをブログで発表しました。
彼女達のように、潰瘍性大腸炎の発症は、10代から20代の若い世代に多くなっています。

潰瘍性大腸炎の推定発症年齢(難病情報センターより)
04-01

 

潰瘍性大腸炎の原因

以前は欧米人に多いとされてきた病気ですが、最近では日本人の発症も増加しています。
残念ながら、詳しい原因は今も不明のままですが、いくつかの原因の可能性を紹介します。

① 遺伝

② 肉メインの食生活
日本人の食生活はここ数十年で肉メインの欧米化が進んでいます。
脂肪の摂り過ぎにより、腸が過敏に反応していしまっている、という説が有力です。

③ 肉体的、精神的ストレス
ストレスにより交感神経が緊張し、そのため発生する活性酵素によって腸が傷つけられることがあります。
また、過度なストレスは症状を促進させてしまう原因になります。

 

潰瘍性大腸炎にならないためのリスク回避法

一度発症してしまうと、完治までには時間のかかる病気です。
そのため、潰瘍性大腸炎にならないよう、日々気を付けることが大切になってきます。
私達が日常生活で注意出来ることは、以下の2点です。

① 動物性タンパク質・脂肪の摂り過ぎに注意する
肉・乳製品の摂り過ぎは、本来日本人の腸には刺激が強すぎます。
ファーストフードやスナック菓子は控え、なるべく魚や野菜を日頃から食べることを心がけましょう。

② 心身ともにストレスを溜めない
ストレスは、病気を引き起こす原因になるだけでなく、症状を悪化させてしまう誘発原因ともなります。
あまりストレスを溜めないよう、日々リラックス出来る時間を作りましょう。
適度なスポーツも、ストレス解消や免疫力アップに有効です。