春から夏にかけて流行することの多い風疹は、毎年話題になります。
子供がかかるとそれほど怖い病気ではないのですが、妊婦がかかると恐ろしいリスクがあり、注意しなくてはいけません。
そんな風疹の症状や予防法など、知っておくと良い情報を紹介します。
風疹の症状
風疹とは、風疹ウイルスに感染することで起こる疾患です。
別名「三日はしか」とも言われているように、発症するとおよそ3日間高熱にうなされます。
その他、身体全体に発疹が現れるのが風疹の特徴です。人によっては、リンパの腫れや目の充血がみられる場合もあります。
特に怖いのが妊娠中の女性への感染です。妊婦が風疹にかかってしまうと、胎児が先天性風疹症候群になる恐れがあります。
この先天性風疹症候群になってしまうと、生まれてから白内障、難聴、先天性心疾患を発症する場合があり、大変危険です。
先天性風疹症候群のリスク(YouTubeより)
風疹の治療方法
残念ながら、風疹には有効なワクチン・薬はありません。そのため、発症した場合は解熱剤を使って療養することとなります。
重症化することはほとんどありませんので、自宅で寝ていたら治っていくことがほとんどです。
しかし、関節炎や血小板減少性紫斑病のなどの合併症を引き起こす恐れがあります。
症状がおかしくなってきたら、速やかに病院で診察を受けましょう。
幼少期にかかることの多い病気ですが、幼少期にかかっておらず、身体に抗体を持っていない成人もかかることがあります。
高熱などの症状は、年をとるほど重くなる傾向があるので注意しましょう。
風疹の予防方法
① 予防接種
風疹は一度かかると身体に免疫が出来るため、二度とかかることはありません。
そのため、予防法としては身体に免疫を作るワクチン接種が有効です。
予防接種を2回受ければ身体に確実に抗体が出来るので、風疹にかかる心配はありません。
現在では子どものうちに2回の風疹予防接種が義務付けられています。
しかし、今大人になっている世代では、幼少期に1度しか予防接種を受けていない人が多く、風疹にかかるケースが増えています。
大人になってからでも予防接種は受けられますので、自分が何回予防接種を受けているか確認し、
1回しか受けていない人は接種することをオススメします。
② マスク・うがい手洗い
風疹は咳やくしゃみを通して人に感染します。人混みに出る場合にはマスクを装着するのも予防になります。
また、外から帰宅した時は、必ずうがい・手洗いをするように心がけましょう
③ 妊婦さんの予防
最も風疹予防をする必要のある妊婦は、予防接種が受けられません。
そこで、ご主人や家族など、身近な人が妊婦に風疹をうつさないように、きちんと風疹予防をすることが重要になってきます。
また、これから妊活に入ろうとしている人は、妊娠3か月前までに風疹の予防接種を行っておきましょう。
予防接種後2~3か月は避妊する必要があります。