「まぶたがピクピクする」「目の周りの筋肉が無意識に動く」など、自分の意思とは関係なく、まぶたの痙攣が起こることがあります。
ただの一時的なものの場合もありますが、もしかすると病気の可能性もあります。
ここでは、まぶたが痙攣するという症状から考えられる病気について紹介します。当てはまる方はご注意下さい。
「まぶたの痙攣」可能性のある病気とその治療法
まぶたの痙攣は、次の4つの病気が考えられます。ですが、どれも症状が似ているので、素人判断は難しいと言われています。
気になる方は眼科で診てもらうことをオススメします。
① ドライアイ
眼の乾燥、疲れから起こる症状で、まぶたの痙攣の他、眼のかすみ、疲れ、重度になると頭痛などが表れます。
テレビやパソコン画面の見すぎから起こる場合が多いです。ドライアイ用の点眼薬でほとんどの人が治療します。
② 眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
中高年の男女に多く、初期症状はまぶたの痙攣、眼のかすみなど、ドライアイに似ています。
症状が進行すると、まぶたが垂れ下がってくる、よく転ぶなど、日常生活にも支障をきたす病気です。
詳しい原因は分かっていませんが、大脳の一部の機能障害、結膜炎などの病気から来ている、抗うつ剤の副作用など、様々なケースがあるようです。根本的な治療法もまだ確立されておらず、薬物の内服やボツリヌス注射で治療するケースが大半です。
眼瞼痙攣の治療(YouTubeより)
③ 眼瞼ミオキニア
通常、片目だけにまぶたの痙攣が起こる症状です。疲れやストレスが原因で起こります。
疲れ、ストレスを解消することで数日~数週間で完治します。
④ 眼部チック
無意識のうちにまばたきが多くなる、急に視力が落ちるなどの症状が見られます。
強い緊張状態、強度のストレスが原因とされています。
ストレスの原因を突き止め、解消することで次第に回復していくと言われています。
日常生活での対策法
日頃から気を付けることで、眼のトラブル発症リスクを軽減することは可能です。
特に、まぶた痙攣の大きい原因は「眼の疲れ」と「ストレス」です。次のことに気を付けながら生活する習慣をつけましょう。
① パソコン、スマホを使う時間を減らす
パソコンやスマホといった液晶画面を長時間見ることは、まばたきを少なくするためドライアイの原因になります。
特に小さいお子さんの長時間のゲームなどは控えさせてあげましょう。
② しっかりした睡眠をとる
睡眠時間が短いと、その分眼を休ませてあげられていないことになります。
また、睡眠中にアイプチやアイテープをしていると、きちんとまぶたが閉じられず、様々な眼の病気を引き起こす可能性があります。
③ 普段から眼のケアを怠らず
事務仕事などをして眼の疲れを感じたら、しっかりケアをすることを忘れないようにしましょう。
夜寝る前のアイシートや蒸しタオルを使うのもいいですし、眼球を動かしたり遠くを見たりするだけで、眼のリラックス効果があります。日常生活の中で、眼をリラックスさせる時間を上手く使いましょう。